日本へは、昭和の初めにブルックトラウトに混じってアメリカから移入されたものであるが、そのアメリカもこの魚が移入されたのは1883年である。本来はアイスランド、アイルランドからヨーロッパ全域、さらにはアフガニスタンといった広範囲に生息する魚種。 砂礫の川、湖沼底を好み、比較的、定着性の性質をそなえる。ブラウントラウトと呼ばれるように体色は、生息環境で違いがあるものの灰色をして背に黒い斑点、側線まわりに赤紫の斑点をもつ。 好適水温は摂氏18〜24度と、比較的高く、また成長速度が早いことも特筆され、3年で38cm、4年で43cmほどになる。また、育てば1m、重さ20kgという記録もある。 釣法としては、ミディアムスローで中層をトレースしていると岩陰から出来てくるので、自然のフィールドではゴロ太まわりの岸際を中心に攻略するような方法がとられる。また、水生・陸生昆虫や甲殻類、貝類のほか、ある程度育ってくると小魚や小動物まで捕食する。 ルアーは、スプーン、ミノーの双方に反応する。ミディアムスローのタダ引きでもいいが、管理釣り場では小さなアクションを加えて誘ったほうが確実。 この魚を食べるには…… 食味は意外に美味。飼育時のエサの種類にもよると思われるが、50cmを超えるようになると脂が乗り身の色が濃いサーモンピンクで、害虫の心配がない環境で育った個体の刺身は、マグロのトロにも優る旨さである。小型のものは脂の乗りが悪く、食味が劣る。ほか、バター焼き、ワイン煮などがあるが、小型は薫製にすると味が濃くなり、食味がましてくる。 |