メバリング、アジングといったら、昨今はワームが常識的。だが、それだけなのかといえばそうではない。とくにアジは軽量なメタルジグも反応する。しかし、プラグ、つまりミノーを利用するといった話は、ほとんど聞かれない。やはりプラグでは、ダメなのか……。そこを検証するための鹿島だ。 バイトカラーは、どの色に絞られるのか 使用するのは、アクエリアス40sと、先月発売されたばかりのゾンガーソルトである。利用するのは40sを中心にゾンガー、メタルジグなども揃えている。Y氏の案合する照明の入った明るいポイントで早速、40sをキャスト。いち早くこいつを送り込んだH氏のアジングロッドが食い込んだ。続いて両Y氏、ちょっと遅れて湾内だったら確実とのアカキンを選んだ記者と、次々とロッドテイップが食い込んでくれる。クリア系のグラッセ、夜光系のピンク発光にもアタリが出る。 これは、いったいどういうことなのか! これまでアジング、メバリングでなかった衝撃が数時間にわたって続いた。いつもワームに対して負け組みのプラグ。それにこれほどまでにアジが反応するとは、いったいどういうことなのか。先月のチームサーフェイスのメンバーとの房総を陸っぱりを紹介しているが、このときも3cmのミノーワームに完敗している。3cmのミノーさえワームには、かなわなかったのだった。では、なぜ、こうした違いが生じるのか。そこで記者は、攻略フィールドについて比較してみた。 なぜ、港内ではワームが強くなるのか まず、房総釣行のメインフィールドは、漁港内のスロープだった。水深が、数十センチから2〜2mと浅いことが上げられる。こうしたエリアに侵入してくる魚は、アジに限らず、ある程度に成長した個体であれば、逃げる場所も限られ、彼らなりに相当の警戒心を抱いていると思われる。他のフィッシュイーターのシーバス、イカ、タコといったところに留まらず、空からは夜間といえども海鳥にとっても捕食しやすい好都合な場所なのである。 アジなどが捕食対象とするエサは、プランクトンやプランクトンサイズの幼魚が中心となり、しかも群れが小さい。 こうしたことを想定していけば、やはりワームが強くなるのか、といった事態が読めてこよう。 一方、大型船が接岸できたり、航行できるよな海域は水深が深く、接岸してくるベイトも大きく、もちろんプランクトンも豊富で、大きな群れが留まったとしても、それを賄うだけのエサがストックされた状態になる。しかも、群れが大きいだけに警戒心が薄れ、エサとなる動くものがあれば、われ先にと仕掛けてくる。もちろんシーバスといった大型のフィッシュイーターが進出してきても群れで構え、逃れることもできる。1個体がエサになる確率は低くなる。 このような条件が揃ったとなると、アジといえどもワームのような細みのものより、同じような全長でもボリュームのあるミノーに反応してくれるようになる。もちろんアジのサイズもある。ここではアベレージが22〜23cm、最大は36cm。実は40cmアップも掛かるそうだが、それよりひとまわり小さい尺オーバークラスであればかなりの確率でバイトしてくれる。何しろアベレージサイズが房総の陸っぱり、スロープ攻略とは格段の差なのである。まさにミノーを使うには、十分な条件がそろっているのだ。 ウォブリング振動に違いがある では、使用したルアーについて触れてみよう。いずれもシンキングタイプだが、ミノーやプラグが効くといっても4cm前後のプラグだったら、どれでも構わないというわけではない。注目は、ノーマルスピードで引いたとき、細かくキビキビと泳いでくれるタイプでなければいけないとういうことだ。つまり同じ距離を移動したとき、ウォブリング回数ができるだけ多いプラグで、狭いピッチ間隔でウォブリングしてくれるタイプ。こうしたプラググは、超スローで引いたときでも目には見えない細かなウォブリング振動を発信してくれていて、ターゲットを引き寄せてくれる。 もう一つのプラグは、超スローでもファストでも、それに応じた動きをみせてくれ、超速引きではイナダやソーダーガツオも反応してくれるし、超スローでは根魚のメバル、あるいはセイゴ&フッコも掛かってくれる。とくにスロー時のテールの動きが食い気の低い魚さえ引き出すという効果を見せてくれる。 40cmシンキングタイプは、キャスト後にアジの泳層を想定してフォーリングさせて、スローから引きはじめる。それがダメなら同じレンジでよりスローに巻き上げスピードを落とす、あるいはアウピードアップする。そこでだめだったらレンジを変えるといった手順を試みるが、適当なフォーリングタイムをとった後にスローリトリーブで即座に反応してくれる。 岸壁際では、セイゴからフッコに及ばないサイズが掛かってくる。岸際から距離を置けばアジ、というように釣り分けできるほど群れがしっかりしていたのが、この日のアジングだった。 |