手釣りの穴釣りの名手ヒメさんと、同じ穴繋がりでイセエビにチャレンジ。本当の趣味はダイビングだというから、海の中のイセエビは十分に確認済み。 イセエビは、冬が本命の釣りシーズン 取材は、1月1日。まさしく元旦の釣り。それでイセエビと出せるのは、ここが釣っても密漁にならないからで、千葉県の片貝漁港から北では、どこでも堂々と釣りの対象にできる。 といってもイセエビといえば、どうも初夏から晩秋にかけてのターゲットで、冬のターゲットとしてはそれほど重きを置いてなかった。どちらかといえば季節もので、その季節になるとイセエビポイントに向かうので、そのころの休日ともなれば、イセエビ狙いに狂った釣り人が大勢押し寄せて、穴という穴は、すべて占領されていて、出遅れると釣り場に入れずに、まったく釣りにならない。 しかし、最盛期をシーズンも終えてしまうとイセエビマニアも岸壁から去って、まったく静かで寂しい状態になるものと思われた。 そうしたときに「ぼくは冬のイセエビが本命です。これからがいいサイズが出るんです」と、年も押し迫ったところで耳にしたのは、メバル釣りのコーナーで登場している松本氏の口からだった。 「本当に大丈夫なの?」と、聞いてみる。「これまで、冬のイセエビでいい思いをしていますから……」と、これはかなり自信がある雰囲気。それに松本氏の仕事仲間でもあり友人でもある穴釣りの名手・君枝さん、釣り仲間ではヒメと呼んでいるそうだが、彼女をさそって北房総のイセエビを引き出したのだった。 といってもイセエビは、これまで散々、苦労したターゲット。予定をしてないときに釣れたりする番狂わせもあるけど、ほとんど釣れない。‘釣れたらラッキー’という気持ちで、記者は思いきって「穴釣りタックル」は用意せず、キャストで狙えるカレイ、アイナメといったところを意識した装備で釣り場に向かったのであた。もちろんキャストでイセエビが当るようであれば、すぐにイセエビ狙いに切り替えるというスケベエな考えもある。 到着したときには、イセビ3匹が確保されていた 松本氏は、年末の仕事が終えた足でそのまま釣り場に入っているというから、大晦日から岸壁でイセエビを狙い始めていた。 記者は、当初の予定通りの午前の遅い時間に待ち合わせの堤防に入ったが、そのときまでに松本氏は、小さいながらもイセエビを出していたのだった。そして釣り場で知り合いになった地元の高校生と中学生のコンビが釣ったイセエビもあった。それが同じ松本氏のイケスで保管していた。この2人のうちの1人が350gを超えそうないい型のイセエビを一本、そして少し小さめで250gほどのものを一本と、合計3匹のイセエビが生け簀に入っていた。 3匹のイセエビを見て感激している間にヒメが到着。それからヒメは、SBのカレーの空き瓶に巻いた仕掛けを取り出して、いつものように穴釣りを始めていた。これまでカサゴなどをはじめ、結構なサイズの根魚を上げているから、馬鹿にはできない。 そしてまもなく「釣れたわよ〜」という、ヒメの声。それは30cmを超えそうな焦茶色のドンコが手の先にぶら下げての黄色い声だった。松本氏が入れているイセエビ仕掛けのスズもチンチリチンと鳴り出しているが乗らなかった。 いい潮時なんだと感じていたが、イセエビは何度もバレて乗らず。記者はスケベエ根性の投げでとりあえずアイナメのいそうな根を探しながら沖合いに 仕掛けを投入した。 このエリアには、確かに根は入っているものの相当に砂で埋まってしまているらしく砂底が随所に顔を出す。そのためアイナメ狙いよりカレイ狙いのソゲ待ちでもしようと根際の砂底に仕掛けを移動させて待機した。 つぎのページに続く |