今回のサンデーロ−ラ−隊は、北茨城へと遠征。そして福島へと足を踏み入れた。昨年の北茨城遠征は、ヒラメの大型こそ出なかったもののマゴチの入れ食いがあった。そして1人で2本、3本と釣果を伸ばすメンバーもいた。今年の北茨城遠征は、どのような結果をもたらしてくれるか…… 全国どこにも見られるサーフのポイント ガイドしてくれるのは、昨年同様に北茨城が地元の岩氏。その岩のシークレットポイントでのヒラメ釣りだ。サーフ絡みのポイントとしては、全国のどこでも見られるごく普通のフィールドと、何ら変わるところはない。 そう、だから砂の流失対策にテトラが投入されている。もちろんそれが原因でさらに砂の流失が進み、さらにテトラの追加投入が見られたり、さらには流失防止を理由に堤防を急造成したりろ、外科手術が施され、さらに状況を悪化させている。 そうしたフィールドである。しかし、今もってヒラメの好ポイントであることに違いないと、岩氏は太鼓判を押している。 大まかな状況は下のイラストに示した通りで、全国の砂浜のどこでも見られるサーフであることがお分かりいただけると思う。イラストのなかでは、どこも同じようで、ポインチによってそれほど違いがあるとは思えない。皆さんは、こうしたフィールドを一見して、どこから狙おうと思うのだろうか。ローラー隊のメンバーは、ここぞと想像するポイントへと陣取って行った。 さて、岩氏のオススメポイントは、C、D、Eのポイントで「ここで一級ポイントは、イラストの右外れにあるEのポイントです。磯絡みで、大物も出ますし、数も出る」という。それに、C、Dが続く。 そうした大まかなガイダンスを岩氏から受けた記者は、サーフに立ったメンバーを見渡した。さすがにメンバーは、その指定ポイントに立っていた。 好ポイントは5つベストは磯絡みのEポイント 使用するのはプラグか、ヘビキャロでのソフトルアーである。そうした中で加賀谷氏は、ダウンショットやテキサスリグで対応していたが、この系統のリグは根ガカリが頻発してどうにも向かないらしく遥か離れたAポイントへと場所変えをしていったのんで、オススメの全ポイントにローラー隊メンバーが散ったことになる。 記者は、Bポインとに近いできたばかりの堤防の上から状況を見ていると、次々と地元の釣り人がやってきては、引き返して行った。海の状況は、芳しくないらしいのだ。 そうしたなかで子供の頃からこの砂浜で釣りをしているという中年の話好きの釣り人にで出会っ。この人がサーフの様変わりを話してくれる。 それによれば、「いまでこそ砂浜が痩せてしまって海水浴もできなくなったけど、ボクらが子供のころは沖合いまで砂浜が続いて、干潮時は遠浅状態で海遊びもできた。夏には海水浴で遊べ、近隣から多くが集まっていたんです。いまは危なくて海に入ることもできなくなっている」という。 そうした往年の砂浜の姿は面影もないらしいのだが、この釣り人の一押しポイントは、岩さんと同じくEエリアの磯場。磯絡みのサーフで、いまでも釣果枚数、サイズとも、ここがベストという。第二ポイントはCエリア。イラストを確認して欲しい。テトラとテトラの間を狙へとという。そしてDエリア、さらにはAエリアで「Bエリアは、ヒラメはいなくはないけど、掛かっても取り込むときテトラの間に挟まってまず上がらないし、底がゴロタだから根ガカリが頻発して釣りにならないからね。だったらAエリアまで移動したほうがいい」という。 離岸流や底の形状等、細かな要素もあるのだどうが、そうしたことを無視して指定席に入り込むのがキーになるのだ。 砂が流失しているサーフの形状を読むべし 砂の流失を防ぐためにテトラを入れると、逆にテトラの周りの砂は削られてしまうのは、サーフに立ちこんで釣りをしたことのあれば、説明しなくても想像がつく。引き波で体重のかかった踵の砂が削れられる。それと同じことがテトラが投入されたところや、建造物が加えられたところの砂が波で流失してしまう。そのため、波打ち際から急深になる。だから、もっと沖は深いだろうと感じるだろうが、もともとは遠浅のサーフだから、それほど深いはずはない。足元が削られ、その砂が沖合いに溜まるので、沖合いは超シャローになり、ところどころ離岸流が通過するミオ筋のような縦の深みがつくられる。 そこでヒラメの居着くポイントやベイトを追って進出してくるのは、縦の深みと足元と向こう沖のカケアガリで、鍋底状態の形状をしている。そのことを想定してルアーを通す。 底は、もともとはゴロタ状態なのでボトムにルアーを沈めると根ガカリしてしやすいので、ミノー、バイブレーション、スピナー系、ソフトルアーではヘビキャロ、アシストフック仕様のジグヘッドなどが、こうしたフィールドの定番アイテムになる。 そういった意味では、根ガカリしやすダウンショット、ヘビーカバー対応のテキサスリグは不向きだが、攻略システムは複数を想定して使いこなせるように備えておくと釣果に結びつきやすい。 北茨城の主・岩氏は、プラグ系とアシストフック付きジグヘッドをうまくローテーションしていた。 さらにヒラメ理論を パワーアップする要素があるはず サンデーローラー隊がスタートして2年近くになる。その間にヒラメの爆釣やマゴチの入れ掛かり状態もあった一方、まったく反応を得られない釣行も少なくなかった。むしろそのほうが多いかもしれない。そこで釣れなかった状況に対して以前から疑問を思っていたことがあるので、そのことを少し考えてみよう。 大久保氏のヒラメ地合論の根拠は、水温が一つの大きな要素になっている。地合論による最高のレベルの水温は、摂氏18度から20度。もちろん20度を超えて22度近く、あるいはずっと下がって16度、15度でもヒラメがルアーに反応することも珍しくない。「同じ水温で安定すれば、多少の上下があっても大丈夫だ」と、大久保氏はいう。 ほかに潮まわりや時間帯もあるだろう。そうしたことが大久保氏の地合論には含まれている。そのほかでいえば特定できない天候や、それによる濁り具合などの影響もある。そうしたことを総合的に考慮しても、釣行日前後なると「今回は、撃沈かな……」、あるいは「今度はいけるゾ!」と、思わせてくれるときがある。 その判断材料の一つが、黒潮である。というのもプランクトンやベイトなどが、黒潮に乗って南の海から運ばれて、その影響が沿岸近くに及んでくる。それがヒラメばかりでなく、他の魚にどのような効果をもたらしてくれるかである。大抵は沿岸に生息しているフィッシュイーターたちには好影響を及ぼしている。イワシなども涌くように大量に接岸して、沖に沈んでいたフィッシュイーターたちが岸際へ、岸際へと食い気たっぷりで攻め上がってくる。 もちろん釣り人の立場でみた場合であるが、こんな好条件の釣りタイミングはないというほどバカ釣れするようなこともある。しかし、一方で多すぎるベイトもいけない。本物の活ベイトに注目していたり、満腹になっていたりしてゲームが成立しにくくなるのである。 いずれにしてもサンデーローラー隊が活動する数日前から黒潮の動き、それに海水面温度をチェックしてみて、ローラー作戦を行方を占うのであるが、今回はどうもいけないと思っていた。黒潮は、八丈島のさらに南、青ヶ島の南沖を通過して、その先は南東へと下っていて、黒潮の影響は関東エリアにまったくといえるほど影響してない。 7月頃盛んだった北茨城の大津漁港まわりのカタクチイワシ漁の漁船も見当たらず、沖合いは豊漁だというのにエサの岸壁釣りでも根魚系のソイ、アイナメがわずかに掛かっているのみで、苦戦が目の前に広がっていた。 一方、黒潮の影響を受けずにすまされるシラスが方々の沿岸で大量発生して、それを狙うアジや青物情報が届いたりしていたが、ヒラメには結びつかなかった。 「シラスが涌くときは、ヒラメは好くないんですよ」というのは、北茨城の主・岩氏。「これまでシラスが群れている状態でヒラメが釣れた試しはなかったからね」 底の状態もヒラメには影響する 今年は、それに荒天が加わる。鹿島で大型が座礁するなどの事故が相次いだが、「黒潮より、天候の影響のほうが大きい」というのがロ−ラ−隊の一致した見方だ。 次々と押し寄せる台風。台風が北上しなくても強風が吹き荒れた。そうした状態が2カ月近くにわたって続いて砂底をひっくり返し続けたのだから、ベタ底を住まいとするヒラメには、どうにも居心地が悪すぎているうえ、しかもベイト接岸できるず沖合いに移動してしまっているのだから、どうしても浅い沿岸の砂底に留まるヒラメの数は極端に少なくなり、当たればラッキーという状態だろう。 つぎのページに続く |