真冬の南伊豆は、その前哨戦に尺カマス、尺ムツの話題が毎日のように飛び交っていた。カマスは、最大で40cm前後、ムツも30cmオーバー、運がよければ尺メバル、そして究極は80cm級のヒラスズキと、超デカサイズが盛り沢山。それをテーマに南伊豆へと向ったのだが……。 第1ラウンドは、カマス、ムツ、メバルの尺サイズ 第一ラウンドは、「尺カマスと、尺ムツ、尺メバル」を求めて南伊豆は、いずれもが少しタイミングを外しているかもしれないが、とりあえず大久保氏のもとへ走った。土曜日の夜である。しかし、仕事を終えてからの釣りになるので、時間は限られている。そのとき潮廻りがよければ、釣果を得る確率は高くなるが、悪ければ反応さえ得られないことになる。 その夜は、午後9時過ぎが干潮というまったくの最悪の潮廻りである。釣り始める直前に干潮の潮止まり、2、3時間待ちで潮が動き始めたらもう午前零時。翌朝に予定が入っている大久保氏のことを考えると、その頃が打止めだろうと思いつつ釣り始めていた。 11月末から12月に掛けての南伊豆は、40cm級のカマス、続いて尺ムツと、ビッグサイズで沸き上っていた。釣果が心配なのは、尺メバルだけということだったが、尺には及ばない28cmはすでに上げているということだから、ポイントを変えて行けば3種の尺アップが夢でなくなるのでる。 しかし、この3種はフィールドは似通っていてもタックルがまったく異なる。南伊豆の名アングラー・大久保氏が言うには「尺カマスは、まったくのシーバスタックルで、リーダーは25ポンド。ルアーも12cm前後のプラグ。一方の尺ムツ、尺メバルは、メバリング用のライトタックルでラインも3ポンドの通し」となる。 30〜40cmのカマスといっても、70cmを超えうるようなシーバスと比べれば重量感は、それほどないはずなにそこまでのタックルが必要になるには理由がある。「尺の歯にあたったときラインブレイクが起きるからです」というわけで、引きの強さでなくカマスの歯に原因がある。細いラインでは、カマスの歯に触れた瞬間に切れてしまうので、それに備えての25ポンドリーダーなのである。 尺カマスは、シーバスタックルで狙う そしてルアーサイズは、12cm前後のミノーと大きめだが、これも大きければラインが歯に触れにくくなり、ラインブレイクを回避できるが、プラグは完全に深いキズを負ってしまう。そして今年のカマスのアタリカラーも決まっている。「何度、ローテーションを加えても当るのはゴールドベースのカラーです」という。同じ条件で他の色のルアーを投げても、バイトはなかったという。 リーリングスピードは、デッドスローのタダ引き。これで大久保氏は、40cm級カマスを何本もゲットしている。これは夜のパターンだが、日中は、カマスがボトムに留まっていると思われるので、ボトムを通す手法を考案する必要がある。このときカマスが夜行性の魚であることも考慮しておきたい。つまり、日中のカマスは活性が低く、反応しにくいというである。そのためにヘビキャロのシステムでワームフックの代わりにミノーを結び、それでボトム付近をデッドスローで引くのである。ミノーサイズは、プレッシャーのかからない5cm前後が適当であろう。 第1ラウンドは、条件が悪く撃沈 干潮に強風が加わり、入る場所がなくなった第一ラウンドだったが、それでも南伊豆の港、堤防周りの水深のある場所を探しながらラン&ガンを繰り返した。シャローエリアは、海藻が生い茂りルアーフックに引っ掛かる状態だが、ムツらしき個体が大量に群れているのが常夜灯の明りの下に浮き上がっていてしっかりと確認できる。 そこを狙って何度もルアーを通す。ときたまバイトしてくれるが、とてもフッキングには至らない。先客でエサ釣りでムツを狙っているエサ釣り師は、尺サイズ1匹を上げていたが、その後はまったく反応なし。潮の動きが弱いことが原因しているのか、彼らが反応示せば連続バイトで、入れ掛かりになるはずなのだが、この夜はギブアップして記者は、夜中の下田を後にして千葉県は船橋市へと帰路についていた。 後は、大久保氏の後日の釣果を待つだけである。 つぎのページに続く |