軟らかいロッドがよく飛ばせる分けではない。軟らかいロッドは、小型のルアーがよく飛ぶとか、超スローテーパーのほうが飛ばすしやすいなどと思われがちだが、実際は少し異なる。軽いルアーをキャストするときロッドを手返ししたとき、どれだけ曲がり、そのときどれらけの反発力が得られるかが最大の問題になる。 手返ししたときよく曲がり、かつ曲がったプランクが反発力で真直ぐに戻るとき、どれだけの反発力を生み出すか。つまりどれほどのスピードで真直ぐの状態に戻るかが勝負になる。しかし、反発力が強ければ曲がりにくいし、反発力が弱ければよく曲がるけどルアー重量が制限されて飛ばないなど相反するテーマがある。 そこでロッドは、それぞれの適合ルアーサイズに応じた反発力が与えられているわけだが、実はガイドの存在も大きい。ガイドリングそのものは、SIC、もしくはゴールドサーメットが使われるケースが多く、どちらも硬質でラインを傷めにくい滑りやすい素材でできている。どちらかといえばゴールドサーメットのほうがSICよりさらに硬質な素材。これにフレームがステンレス、もしくはチタン合金の組み合せになるが、なぜ、高価なチタン合金フレームが存在するのか。 理由は、簡単で軽くて錆びにくいことだ。とくに軽いということに魅力がある。そこでステンレスとチタンの比重を比べてみよう。いずれも合金として使われるので比重に若干の違いがあるが、ステンレスが7.9、チタンが4.5。ステンレスに比べてチタンは75%ほど軽い。この軽いということが、ロッドでは非常に大きなメリットになる。というのもキャストしたあと、慣性運動によって生じる前後振動の収縮が早く収まり、かつ初期振動幅以降の振幅を小さくできる。このメリットが大きく飛距離を伸ばしてくれるのである。 もし、振動幅が大きく振動の収まりが悪くて遅い場合のことを想定してみよう。その違いがよくわかる。 キャストによってラインが繰り出されているとき、ロッドの振動幅が大きく、収まりが悪いとラインにガイドやブランクが抵抗して働くので、極端に飛距離を落としてしまう。 そこでガイドの軽量化が、超ミニサイズのルアーでは、ブランク素材同様に重要になる。現在のところSICガイドにチタン合金フレームの組み合わせが、同じブランクの場合、飛距離が得やすいといえる。もっともすべてのガイドがチタン合金フレームである必要はない。ブランクに慣性力の影響が出やすいトップガイド、それからその下に組み込まれた3つ目までのガイドがチタン合金フレームであれば十分なはず。 |